Column 2011.07.05
It’s better to burn out than to fade away
「It’s better to burn out than to fade away」
さてさて
コラム一発目って事ですがバスケとロックの重箱の隅を突いてみましょうか。
ロックの中でもオルタナティブ・ロックのグランジから。
まず「alternative」は一般的には「代替」のような意味の単語で音楽、文化方面に直すとメジャーシーンに対する「反発」「カウンター」というような意味合いで使われてるんですね。
「SIDE」でも重要な単語です。
そんなオルタナティブ・ロックの「グランジ」というジャンルから「Nirvana」と「Pearl Jam」それに続くバンドとの何だか妙なバスケとの関係を。
グランジと言えば、90年代初頭にシアトルを中心として巻き起こったロック・ムーブメントですがこの時代シアトルは様々な分野で活気付いていました。もちろんバスケも類に漏れず。ご存知スーパーソニックスが1989年はショーン・ケンプ、翌年にゲーリー・ペイトンそして1991年にジョージ・カールHCを獲得することにより93-94年にカンファレンス最高勝率を獲得し、95-96年にファイナル進出する近年の全盛期を迎える事となるのです。
その街の活気の後押しをうけて「Nirvana」と「Pearl Jam」がともに1991年にリリースしたアルバムが大ヒット。
・Nirvana‐「NEVERMIND」・Pearl Jam‐「Ten」
グランジと呼ばれるジャンルの代表格になって行きます。
比較されやすい事もありボーカル同士、カート・コバーンとエディ・ヴェダーはかなりの不仲。なんやかんやメディアでの応酬が度々起こってました・・。
へーってところから、何はともあれこの二つのバンドのバスケにまつわるエピソードをまずは紹介。
さてさていきなりですがムーキー・ブレイロックはご存じでしょうか?パールジャム好きな方はピンと来てるかもでしょうが
ムーキー・ブレイロックはテキサス生まれのNBA選手。
1989年オクラホマ大学からドラフト一巡目12位で
ニュージャージー・ネッツでデビュー。
1992年にアトランタ・ホークスに加入。
1994年と1995年にディフェンシブ・ファーストチームに選ばれる。
2002年にウォリアーズで引退。
まぁファーストチーム選ばれているけど、もちろん当時のスーパースターたちに比べると、なんだか地味な印象・・だけどこの「ムーキー・ブレイロック」実はさっき紹介した「パールジャム」のデビュー寸前までのバンド名だったんです。
パールジャムはメンバーがかなりのバスケ好きでデニス・ロッドマンと親しい中でも知られているがムーキー・ブレイロックって・・しかも「Ten」というアルバム名もムーキーの10番から。
なんだか理由はよくわからんがバスケが好きな事はよくわかる。。
で
ニルヴァーナにはバスケ好きかどうかは定かではないにしろ史上最高なバスケロックなPVがあります。
バスケットコートで歌われるこのPVはニルヴァーナの代表曲となり世界にインパクトを与えた曲として語りづがれることになるのだが、ただ、売れすぎてしまったこの曲の事をずっとカートは呪うことになります・・。
そして呪ったままカートは1994年を迎えるのです。
全ては「1994年」
ここでやっとロックとバスケットボールの奇妙な関係が浮かび上がります。
1994年バスケでは、カートの嫌いだったパールジャムがバンド名としていたムーキー・ブレイロックが初のディフェンシブ・ファーストチームに選ばれた年。
そして、シアトルス・パーソニックスがカンファレンス最高勝率を納めながらプレイオフで第8シードに敗れるというNBA史上初の大波乱が起きた年です。
その活躍と波乱を見届けたのか否か・・
1994年4月8日カート・コバーンがシアトルの自宅で自殺。
もちろんバスケと自殺の因果関係なんて、あるとは思えませんがシアトル出身のニルヴァーナの一番のヒット曲、そしてカート自身が一番忌み嫌った曲「Smells Like Teen Spirit」が 犬猿の仲だったエディの大好きなバスケットボールのコートで演奏されているのを見ると、全く関係無いはずのバスケットボールが何だか関係のあるものに感じてしまう。。
そして何かの終わりがあれば始まりも・・。
1991年
二つのバンドの絶頂期にシアトルから遠く離れたマンチェスターで「ザ・レイン」というバンドが結成されます。
後にバンド名を変え1994年4月11日カートの死の3日後に「スーパーソニック」とういうシングルでメジャーデビューするバンドは「OASIS」
レインにスーパーソニック???
・・・・・
もちろん
偶然だろうし意図は無いのかもしれない、でも、どの歴史にも記載されない、バスケとロックの奇妙な偶然・・・??
なんだかロマンチックでしょ?
BY HIROTA(Ryzm)