AKTR SPRING SUMMER

Talk

バスケ 2013.04.23

ユナイテッドアローズのPR統括、米倉さんにインタビュー!

ユナイテッドアローズのPRを統括する米倉さんにインタビュー!
ファッション業界の人が見るバスケットボールとは?
 

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hironova(以下、H):駒沢は宮崎料理「KITEN」に来ております!
 

広田(以下、広):はい(笑)
 

H:と言う事で今日は食べながら、飲みながらやりましょう。
 

広:ですね~。

本日のゲストはアパレル界代表としてユナイテッドアローズPR統括で

神宮前バスケットボールクラブ http://www.fashion-press.net/news/1462

というお洒落ピーポー達のチームでも活躍中の

実は僕の世田谷区のチーム【JUICE】にも在籍している(笑)

米倉君です~。
 

米倉(以下、米):笑
 
広:と言う事で
早速バスケはじめたきっかけとか聞いちゃおうかな!
 

米:あぁ~笑。

では。

小学校の時はバスケ部なくて、

田舎が秋田なんだけど一年中スポーツをする環境はあったの。

春は陸上、夏は水泳、秋はマラソン、冬はスキーってな感じで。

でバスケは6年生の秋だけやったの。

そしたら面白いなぁ~って。
 

H:へぇ~いきなりバスケじゃない。
 

広:秋田なら能代工業は知ってたの?
 

米:もちろん。

でも、生活の中でよく話題やらニュースやらになってたので

特別な感情はなくて常に「ある」ものとして認識してたかな。

 

H:へぇー。
 

米:で、中学でもバスケ部が無く、

H:え!これまた無い!それは人数が少ないから??
 

米:うーんでも4組くらいあったかな。
 

広:いやいや多いでしょう。

僕なんて2組しか無かったし。。

だからサッカーやりたいのに部活なかったから泣く泣くバスケやったのさ。
 

H:本当に(笑)?!
 

 
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広:田舎なんてそんなんよ(笑)。今はもっと過疎化よ。

米:そんなもんすよね~やりたい部活ができなかった(笑)
 

H:それで中学は?
 

米:陸上。
 

H:へ~!!で高校は?
 

米:やっとバスケ部(笑)
 

広:スラムダンクも全盛期だしね~。
 

米:そう。学校中がバスケしてたよね。

 
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広:そうそう。あ、焼酎水割り。
 

H:へー、で大学で

米:で、入った大学でもバスケ部無くて。。。
 

広:不遇!!!
 

米:まぁ元から体育会には入る気も無かったんだけど。

新設の大学で東京成徳大学ってところでさ。
 

広:来た!ご存知、東京成徳!!
 

米:そう(笑)でサークルがあって入ってたんだけど

僕が3年の時にやっぱりまじめにやりたくなって

そのサークルを部活にしよう!ってなって。
 

H:おぉ。
 

米:そんで良い監督も見つかって。
 

広:そうなんだよね~。

米ちゃん4年の時に僕の後輩とかも

強化で推薦入学してたんだよ~。
 

米:そうそうあいつね(笑)
 

広:でも9部からだから

上がるのとか大変なのよ。。
 

H:9部とかまであるんすか!?
 

米:そう。それで一年に一回しか上がれないから、もう大変。
 

広:強化してるところは3部近くまではストレートで来れるけど

そこら辺から壁があるのよね~。
 

米:今回も落ちたしな~。あ、でも大学時代が一番バスケの勉強になったなぁ。
 

H:あれ、アパレルの方ですよね(笑)
 

広:はい。アパレル代表とか言ったけど

実際ガチな人です(笑)
 

H:(笑)ですよ!絶対僕よりバスケ詳しいですよ!!
 

米:もう単純に好きだったんだよね。
 

H:けど部活にしよう、なんて思うのは本当にそれの表れですよね。

あれ?そう言えばおいくつでしたっけ?
 

米:35歳。今年36歳の学年だね。
 

広:これまた計ったようにゲストは同年代(笑)

H:なんかあるんでしょうね、やっぱり。

スラムダンクやNBA含めて、時代の流れ的に。
 

広:あるね~。これは後日検証しよう(笑)

米:そんで大学出てからはずっとバスケやってなかったの。

就職活動なんかもしたけど。
 

広:同世代だからね、就職は厳しかった。
 

米:そうだったよね~。

もうポーズだけね、就職活動。
 

広:そうそう。
 

H:え!?広田さんもしたんですか!?
 

広:しましたよ!一応(笑)
 

米:まぁ就職も無理そうだし、やりたい事も良くわからんので

とりあえずワーホリでカナダ行きました(笑)
 

H:お(笑)!
 

広:でた!!自分探し(笑)!
 

米:適当にバイトしながら1年いて、

帰って来るときに、さすがになんかしなくちゃと考え出して。

先輩がアパレルで働いててそこから自分もやっぱりそこかなぁと。
 

H:うんうん。
 

米:そんで一時、秋田に帰ったんだけど、

いかんと思ってすぐ東京に出てきて。

最初、中目黒の店に入ったの本当に半年くらいだけど。
 

広:そーなんだよね~!!

実は米ちゃんとバスケで出会ったのは

5年位前なんだけど、

米ちゃんが当時(10年くらい前)、中目黒の店にいた時に

実は僕も中目黒で仕事してて。

米ちゃんから名刺もらってたの!!(笑)
 

米:そうそう

さっき始まる前に話してて

俺それ10枚配ったかどうかよ、って話を(笑)
 

H:それおもしろい(笑)
 

広:運命の「再会」だったわけよ、バスケ凄いわ。
 

米:そっから運よくUA入れて、あとは現在に至るって感じで。

その間はバスケ全然やってなくて

やっぱり忘れられなくてこっちの仲間とはじめたのが

「神宮前バスケットボールクラブ」なんだよね。
 

H:そうなんですね。

そしてやるだけじゃなくて、

バスケもよく観にいかれるんですよね?
 

米:こないだもバスケ会場で広田君とばったり。
 

広:そうそう。駒沢だったし、本当にバスケ好きだなぁって思ったよ(笑)
 

H:ってなんだかさっきからガチな話ばっかりです(笑)
 

広:そうだよ(笑) ファッション業界の人呼ぶってのが目的だったのに、

普通のバスケファンの人と話してる感じになってる(笑)
 

H:普通というかコアな(笑)
 

広:この方はバスケ業界の方でしたね(笑)
 

H:ちょっとファッションの話しましょうよ。

バスケのファッションとか!
 

広:やっと本題ですね(笑)
 

米:あぁ、なんだろ。

個人的にはすごいシックな、

大人っぽい物が欲しいかなぁ。

全体的に色目が多くて派手めが多いような気がするんですけど。
 

H:ですよね!AKTRなんかもシックな物もあるんですけど

やっぱ目立たない、というか(笑)
 

広:そんで「神宮前BBC」の方とかやっぱりバスケの時ってファッションって気にしてま す?
 

米:それはやっぱり気にする。

着てるものって感じより、サイズとか着こなし方とか

バッシュも古いの好きだったりとか。

 

広:サイジングとかは?
 

米:やっぱりタイトだよ。
 

広:普段着もタイトだしね。
 

米:でも結構やってる奴って大きめだったりもする。

 

広:なんだかそこら辺は自分の生きてきた時代性とファッション性とで

変わるよね。

でもさ、俺らみたいな歳でも好みじゃない格好でも

すげーバスケうまかったら

「かっけー」ってなるよね(笑)
 

米:それはある(笑)

やっぱりミーハーなところはある(笑)
 

H:ですよね。
 

米:でもやっぱり流行はあると思うし

昔の細身からでかめになって

今は少しずつまた細くなってるし。
 

広:そうだよね。

何はともあれアスリートは身体もいいから、何着ても似合うし(笑)
 

H:あ、ふく・・・

福:あ、遅れてすいません。フクオですぅ。
 

広:・・・

 

H:・・・
 

米:UAとかでも、結局提案はしても選ぶのはお客さんで、

サイズから何からバスケにしても結局は自分で選んでいくわけでさ。

 
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福:・・・あ

 

広:だよね。

10年前のバスケ業界はその選ぶ物すらなかったんだよ。

比べる物すらなくて、その中でRyzmやAKTRとかが

良し悪し別としても選択肢を作ったってのは

自分でも自負してる部分だよ。

 

福:・・・あ
 

H:ですよね。選択肢は色々あった方が面白い。
 

広:そうそう。じゃ恒例(実は恒例で無い)の

始めて買ったCDは?聞いてみようか(笑)

おれプリプリ(笑)
 

福:僕も!僕も!プリプリ(笑)

米:僕はX(エックス)(笑)
 

H:でたー!!エックス!!

ブルーブラッドですか?

 

米:それも持ってた(笑)

カセットとかはユニコーンかな(笑)
 

H:世代ですよね(笑)
 

米:基本その後はロックですね。
 

広:やっぱりさー、好きな音楽とか生きてきた中での好きな事が、

スタイルに反映するってのが、やっぱり僕は好きだなぁ。

バスケのスタイルでも

NBA見てたって、こいつロック好きそう、レゲエ好きそうとか

やっぱり分かるし。

 

H:バスケの時はバスケって切り離すんじゃなくて、

生きるスタイルとして、また表現する場にしたいってことですよね。
 

広:そうそう!
 

米:まぁでもカルチャーの裏づけってのは

後からでも良いと思ってて。

好きな人がやってた格好だから、

やってみてその後にカルチャーの理由を知っていくでも

全然良いと思う。

男の子はそういうの大好きだしね。

 

H&広:そうだね~
 

H:さっきもヒロタさん言ってたけど、

そこを提案したい。

バスケってやっぱり選択肢が少なくて閉鎖的なところありますよね。
 

広:いやホント。

さっきのカッコよければいいって話で、

裏を返すとうまければ何しても許される的な発想に行くんだよ。

馬鹿だってキャリアあれば協会だなんだって組織に残れて、

権力持ってって。

まぁ話し飛んだけど、うまい奴こそそれだけじゃなくて

その先にある思想や哲学まで見えるようなスタイル持つべき。

影響力があるんだから。

 

H:まぁなかなか難し話ですけどね。
 

広:まぁね(笑)

 

米:物を作るのもお客さんにどれだけ伝わるかって、

やっぱり難しいし。
 

H:そうですよね。

全ての受け手に受け取れるだけの感性を持てってのも手前勝手な話だし。

結局マスに向かう話で。
 

米:まぁ初心ブレずにやるって事ですよね。

 

広&H:うんうん。

 

広:そんじゃ本職のPRに絡めて、

今のバスケ業界のPRについてどう思う?
 

米:なにかなぁ。

どこまで広めたいのかなぁ、とは思う。

地域のプロチームはそれなりに考えてPRしてるのだろうけど、

バスケ全体、協会などの大きい組織がそれと連携して

ちゃんとやってるか?と思うと見えてこないというか。
 

H:そうですよね。
 

米:やっぱりそこが本気でやらないと拡散はないと思う。

役所と民間みたいな間柄になってしまってて、

そこの付き合いちゃんとやらないと、みたいになってる。
 

広:そうそう。
 

米:別にカッコつけた事やろうとしなくていいから、

ベタな事をしっかりとマスに向かってうつ事が重要だと思う。

 

広:まぁそれができないのが協会なんだよね(笑)

日本での世界選手権の時に当時の代理店の担当者がいて、

始まる前に仕事させてもらってさ。

その人すげーバスケ好きで始まる前は、

ものすごいやる気あって部署飛び越えてバスケ担当になったのよ。

 

H:ほうほう。
 

広:その人と開催中に会場で再会したら、

「早くこんな大会終わってほしいっす」

って別人になってた。
 

H:えー!なんで??
 

広:開催前に散々PRのプレゼンに協会に行ったらしいんだけど、

「担当じゃない」という言葉でたらい回しにされて一日中、協会で待ちぼうけ。

全然プレゼン聞いてもらえずに帰った事もあったって。

こんなんじゃうまく行くはずないって。

で、案の定あの赤字。。。
 

米:え!!ひどい!!
 

広:面倒くさい事したくない組織だもん。

終わってんだよね。
 
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H:これここまで読んだ人、衝撃の事実ですね(笑)
 

広:その人はこのままじゃバスケ嫌いになる、まで言ってたよ。

バスケ広める総本山に関係するとバスケ嫌いになるんだよ。

僕の大学からのバスケの知り合いも大手企業蹴って

かなりやる気で協会入って2年で挫折したよ。

生半可な「村」じゃないんだよねあそこは。

 

米:うわー。

広:本気であそこ当てにしてたら馬鹿見るだけなんで、

僕らは僕らのできる事を、ってね。
 

米:粛々とね。

がんばってる人たちはいる訳だから。
 

H:何だか取り留めもなかったですけど結局暴露話で終わりましたね(笑)
 

広:これは、もうこの3人だけの話にしときましょう!
 

福:・・・おっと出番無し!。。。
 

広&H:ありがとうございました!!
 
 
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● 取材協力 

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キテン/KITEN
03-6313-9042
東京都目黒区東が丘2-13-31
18:00~24:00
夜10時以降入店可、日曜営業
http://tabelog.com/tokyo/A1317/A131707/13122807/

バスケ 2012.03.06

MUЯという男。(2)

「世界一愉しくバスケであそぶバスケカフェ」というコンセプトを掲げるカフェ「BALL TONGUE」。
知る人ぞ知るそこの店主MUЯ(マー)のインタビュー後編。
バスケで新しいことがしたいと、彼が次にやったことは、バスケをしながらの船旅だった?!

 


 

船上でピックアップゲーム
 

MUЯ(以下 M):なんか新しい事したいなって考えた時に
まぁ色々考えたし迷走もしたんだけど、
仲間に世界一周する船で働いてる奴がいて、そいつから
「企画持ち込んで採用されるとインドまで無料になる」って話を聞いて
やべぇやるしかねぇって(笑)
 

Discooo Fukuo(以下 F):おお~。
 

M:そんでちょうどいい事に船もデカくてコートとかもあったから、そりゃバスケするしかないじゃん!
って事になって俺は毎日甲板でピックアップゲームの旗を振るみたいな(笑)
 

Ryzm広田(以下 広): おお(笑)
 

M:そんで寄港地もたくさんあったから、そこに寄るごとに現地のローカルコートを探して
みんなを連れて行くみたいな案。
 

AKTR hironova(以下 H):で無料?
 

M:そう。無料でインドまで。
 

F&広 半端ねぇ!!
 

広:どんだけユルい企画なんだよ(笑)!!
 

M:そうそう(笑)
 

広:俺も当時知り合いたかったわ(笑)
 

H:あれですよね。もう北朝鮮突っ込もうみたいな事ですよね。
 

M:(笑)そうあの船無政府なんだよね。だから寄れちゃうの。
 

広:沈黙の艦隊かよ!
 

M:現にうちの店に仲間が買って来た北朝鮮の酒があるよ。もうただのアルコール(笑)
 

広:理科の実験用でしょ!!
 

M:まぁそんなアジアバスケ紀行してきてさ。
映像とかも撮りためてさ。んで先日まとめて編集して見せれる用にしたんだよ。
 

F:へーすごい。
 

ストリートボールの仕掛人?!
 

M:そんでもって帰って来たらすぐT(GYMRATS)とDAROCっていう
アンダーグラウンドリーグを立ち上げて。
まぁメーリングリストでその都度ストリートコートに呼び出して
1on1するリーグだったんだけど、数ヶ月やったかなぁ。
 

F:なんか近年のストリートリーグの先駆けみたいな感じですね。
 

M:AJやらも出てたけど、まぁそこまでは。
 

広:いやいや。もうMUЯくんが作った事にしとこうよ、
この業界。
 

M:ちょっと、それは盛り過ぎ。
 

広:もう盛りに盛っておくから。
このトークあがったら今の東京ストリートバスケカルチャー作ったの
MUЯくんじゃねーの?って話になってるよ(笑)
 

M:それは困る。そんなつもりではない。
 

広:冗談(笑)
 

アメリカで感じたこと。BALL TONGUEオープンへ。
 


 

H:それからアメリカ?
 

M:そうだね。もうとりあえずアメリカは行きたくて、行きたくて。
学生の頃から絶対に一年以上住みたいと思ってた訳。
 

F:おー。
 

M:一年半いたんだけどその間にバスケ観たり、カフェ巡ったり
現在の活動の礎になるモノを作り直したって感じだったかなぁ。
 

F:帰国してからBALL TONGUEを作るにあたって、どこら辺から飲食(カフェ)をって
考えたんですか?
 

M:まぁ学生、それこそ高校の時から飲食でバイトしてて
きっかけは別に目的あるものじゃなかったんだけど。
4年間同じ店でバイトしてる期間があってその時に調理師の免許を
どうせだからついでな感覚で取ってたの。
 

F:ほうほう。
 

M:そんでアメリカ行って色々観てるうちに俺は何ができるんだろうってさ。
 

F:ほうほう!
 

M:そしたらバスケが好きで、調理師免許持ってて、服も好きで作ってて
映像も作ってて、バスケの友達も多い、って自分の引き出しに入ってるものを
バーっと広げたら、これが全部活きるのはカフェなのかなぁと。
 

F:おおおぉ。
 

広:目標もってアメリカに行った訳じゃなく、
向こうで自分を見つめ直した時に辿り着いたって事だね。
 

M:帰国してまた勤めんのやだなって考えちゃって
なら開業するかってなってそうなったら何すんだ?ってさ。
 

広:一緒だよ(笑)俺も勤めんのやだなぁってところからだしさ
じゃぁ俺何ができんだ?
ってなって、洋服屋で勤めてて、バスケ好きでってなったら
あれしかなかった(笑)
 

M:そうそう(笑)まったくそれ!
実際見つめ直すってほど重いもんじゃないんだよね。
 

広:そう!ようは選択肢が狭まってるだけなんだよ、人生の(笑)!!
 

H&F (爆)
 

M:成り行き(笑)
 

H:僕も一度も就職しないできたのでもう自分でやるしかないなって(笑)
 

<小見出し>嫌いなことしてる時間がない
 

M:でさ、好きな事だけやってると、好きな事に埋まって、
本当の意味で好きな事「だけ」しかできなくなるよね。
 

F:うんうん
 

H:それこそ何か目標を持っていた訳でもないのに、
ちゃんと着地してる。
 

広:だよね。みんな好きな事を仕事にしてるし。
選択肢狭まってるけど、まず好きな事しか選択してこなかったって事なんだろうね。
 

M:そうなんだよ。そもそも嫌いな事してる時間なんかねぇもん。
 

F:あれ。
 

H:あら、来ちゃいました。名言。
 

広:「嫌いな事してる時間がない」・・・これ間違いない。
 

F:間違いない!
 

広:なんかバスケに携わりたいと思ってる人こそ
バスケ以外の好きな事をしっかり広げるってすげー大切なんだと
改めて思ったよ。
関わりたいならバスケが好きなんてのはアベレージなんだから
それ以外のスキルでどう表現できるか?
 

F:MUЯくん見てるとそこスゴく感じますよね。
 

広:それにやっぱりMUЯくんは代々木の活動が原点なんだなって感じる。
あそこで垣根なく人を集めるコミュニティを作った原点が
こうやってまたたくさんの仲間が集まれるカフェって形で表現されたんじゃないのかな。
 

H:また勝手にまとめだしましたね(笑)
 

広:(笑)この店は代々木公園のリングを持ち込んだあの道に繋がってるって事だ。
 

H:でも本当にあの時の仲間が今でも一緒に色々活動してて、新たに人に出会って
また新しい好きな事が生まれてね。
 

M:でも本当にそうかもしれないね。
 

バスケで何かやるために。
 

F:では話また変わりますがこれからバスケに携わって生きたいという方への
アドバイスなんてありますか?
 

M:アドバイス?
 

H:まぁ選手とかチームとかだけでなく、
全く別の切り口からバスケに関わりたいと思ってる人も居ると思うんですよね。
 

M:うーんまぁ一言言えるのは、こういうものだと誰かが作ったものに乗るのは
無理だと思うので自分で作れってことかな。
 

広:そうだよね。そのため感受性を磨いてほしいって気がするよね。
自分の幅を広げるためのさぁ。
そのためにも「遊べ」って言いたい。
 

F:広さんに聞いてないけど(笑)
 

広:ちょっと言わせて!
いやさ、みんな若い子がまじめ過ぎて。
うちにも相談とかよくあるんだけど、
「バスケショップやりたいのでアドバイス」っていうから
じゃぁ他に好きな事とかあるの?っていうとバスケだけっす!みたいな。
でもそんなんじゃそこら辺にあるバスケショップと同じ店になっちゃうよ?って思うわけ。
 

H:ですよね。それで大手や既存の店に勝てんのか?ってね。
 


 

広:その点MUЯくんとか好きな事で遊んでる量が違うでしょ!
毎週リング持ち込んで、無料になるってインドまで船旅して
アメリカ一年半、全部遊びだもん!(笑)
 

H:ほんと、パワーが違う。
 

広:この公園にリングを設置するためにはどうしたら良いですか?
なんて聞きにくる前に持ってっちゃうんだから(笑)
 

今後の展望?
 

F:それでは今後の展望というか将来の夢なんてあったりします。
 

M:うーん。
 

H:何でも良いですよ。
 

M:強いて言うなら
 

広:うんうん。
 

M:強いて言うならセスナ所有したい。
 

一同 (爆)
 

広:セスナ!!それは?金銭欲的な??
 

M:いやいや。サン=デグジュペリに憧れて。
 

H:それヤバい(笑)
 

広:最後に星の王子様かよ(笑)!
 

F:最後まで好きな事でしたね(笑)
 

M:なんかこれこの対談で得るものあるのかね、読んでくれた人。
 

F:ありましたよ!めっちゃ面白かった!!
 

H:ですね。これからも好きな事突き詰めてきましょう。
 

一同 : ありがとうございました!!

 
 
 
当時のMUЯ氏達の活動は、雑誌「relax」でも取り上げられた。

 


 
 

 

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● 取材協力


BALL TONGUE
03-3640-3742
東京都江東区木場6-10-5 栗田ビル 2F
16:00-23:45
http://balltongue.blog35.fc2.com/
 
「BALL TONGUE 5周年パーティー」
3月10日(sat)
OPEN 19:00
1000yen w/1drink 
 

バスケ 2012.01.27

MUЯという男。(1)

「世界一愉しくバスケであそぶバスケカフェ」というコンセプトを掲げるカフェが木場にある。
その名も「BALL TONGUE」。バスケ大好きな人なら知っている方も数多くいるのではなかろうか。
その店の主MUЯ(マー)は、まさに物語の宝庫。そんな彼に聞く、彼とバスケのストーリー。

 


 

バスケとの出会い
 

Ryzm広田(以下 広):SIDE第2回ゲストTalkは木場にあるバスケカフェ「BALLTOUNGE」の店主MUЯ君をゲストに迎えました~!
 

Discooo Fukuo(以下 F):やっほーい!!
 

MUЯ(以下 M):(笑)
 

広:バスケを側面から眺めるサイト「SIDE」
前回まじめにやりすぎたので直ぐさま軌道修正して、
今回はMUЯ(マー)君です。
 

M:どういうこと?(笑)
 

AKTR hironova(以下 H):良い意味ですよ(笑)
僕らのように選手やチームでなく、
別の業種やカルチャーからバスケを捉えようとするのがSIDEの
当初の目的ですから。バスケットボールカフェなるものをやっている
MUЯ君はまさにSIDEです!
 

広:趣旨に沿ってます。
 

M:はは(笑)良い意味ね。
 

一同:はい!
 

広:聞きたい話ってのは、バスケに携わる仕事っていろいろあるけれど、
独立をして、カフェを経営するって事を選んだ経緯や想いを
聞けたらなぁって思ってるんだわ。
 

M:おう、そういう事か。じゃあ質問は一つずつね(笑)
 

F:僕!
 

H:あ、いたの?
 

M:Fukuoさんは会うの初めてだわ。
 

H:そうかそうか。じゃぁFukuoが質問を聞いていくって事にしましょうか?
 

F:いいですか?!
 

広:うわ、出番じゃん。
 

M:そうしよ。
 

F:じゃあ早速。
まずバスケとの関わりというかバスケが好きになったきっかけを聞きたいです。
 

M:高校の時は陸上部だったんだけど、
 

H:おー。
 

広:砲丸ね(笑)
 

M:そうそう。
で、地元の屋外のコートに部活の皆とよく行ってて、
バスケおもしれーな、みたいな。
 

F:じゃ本当にストリートから始まったって感じで。
 

M:まぁそんなにカッコいいもんじゃないけど、駐車場だし。
 

F:でもそこからドンドンのめり込んでいった感じですか?

M:そうだね、浪人時代とかもやってたね。
大学入ってからもずっとね。
 

広:サークルとか?
 

M:いや、最初に入ったんだけどなじめなくてさぁ、すぐやめちゃって。
 

広:なじめない感じ出てるもんね。「サークル」って雰囲気じゃない(笑)
 

H:まずサークルって単語知ってたのが驚きですよ。
 

M:(笑)まぁそれでやっぱりなじめない連中と一緒につるみだして。
 

広:青春だね。
 

M:でまぁ体育館借りたりとかして、普通にバスケはしてたね。
 


STREET HOOPS UNION 誕生、様々な出会い

 

F:噂では代々木公園にバスケのゴールを持ち込んで勝手にやっていたとか。
 

M:あぁそれね。(店内のゴールを指差して)
 

F:あ、あれなんすか!
しかし始めたのってどういう経緯だったんすか?
 


 

M:なんか仲間に変な奴が多くて、
バスケで面白いことできないかって、単純にそこから始まったんだけど。
代々木公園のあの広い中央の通りはパフォーマーも多いし、
あそこにゴール持ってきてやっちゃおうか、みたいなノリで。
毎週日曜日の午後に安い簡易ゴール持ち込んでバスケをやってた。
2002年のGWだったかな・・そこから1年半続けたんだ。
 

F:へー!!
 

広:それが「S.H.U」ってわけだね。
 

M:そう。S.H.U=STREET HOOPS UNION。
そこから始まったんだけど、初日だったかな。
通行人交えながらバスケはじめて、やっぱり外国人なんか積極的に来るんだけど。
そんな中、夕方に変なドラえもんみたいな奴が近づいてきたわけ。
ヘッドバンドしてティンバー履いて、みたいな。
 

H:それだけで何となく誰だかわかる(笑)
 

M:そう、エイジ(AJ)だったんだよ(笑)
アメリカから一時帰国してたのかな。
もちろんFEB(FAR EAST BALLERS)もまだ作ってない時で。
でもなんだか面白そうな奴だからそのまま飯も一緒に行ってさ。
またアメリカ行くけど今度帰って来た時にはSTREETBALLを持ち込むからって言ってて。
 

F:へー、なんだかスゴい。
 

M:それが縁で、1年後くらいにエイジが帰国してFEBをつくってからは映像の制作とかで関わっていったんだ。
 

F:当時MUЯ君はAJとかみたいにエンターテイメントを意識して活動してたの?
 

M:いや全く。人に見られるのとかはたまには気持ちいいなぁとかは思ってたけど
それよりバスケを使って面白い事、誰もしたことない事をしたいという気持ちが先だったね。
 

広:ちょっと失礼。前後しちゃうかもだけど、大学卒業後は何やってたの?
 

M:飲食だね。
 

広:それは将来の展望あって?
 

M:いや、何となく(笑)
学生の時のバイト経験がアパレルか飲食しかなかったから必然と選んでた感じかな。
 

広:とまぁ平行してS.H.Uみたいな。
 

M:そうだね。映像とかもやりながらさ。アメリカとか行くのもその後だね。
 

広:ほう。
 

M:エイジがまた帰って来た時に今度はJIROとTを紹介してくれたんだ。
 

広:GYMRATSね。
 

M:そう。向こうで結成されてて仲西淳、ジロウ、T、エイジみたいな。
しかも最初はフリースタイルのチームだったんだよ(笑)
 

一同:まじで(笑)
 

M:そうそう。
アメリカのクラブでショーしたりしてたんだって。
 

F:それですぐアメリカに行くんですか?
 

M:いや。なんだかその間にも色々あって。
ALLSTAR WEEKENDってイベントでまたたくさんの人と知り合って。
TEAM-Sなんかもそうで、Sのやってるイベントなんかもその前に行ってたんだけど、
そこで改めて知り合って、そん時FEBの映像の2枚目作ってたから
ライバルチームなんていたら良いかも、とかなってSと絡んだりしてたんだよ。
 

一同:へー。
 


多くのことが動き出した2000年代前半

 

M:そんなこんなで今度は代々木で例のごとくバスケの後に花見してたら
代々木公園の管理事務所のおっさんから話しかけられて
近々NIKEが公園にゴールを作るんだけど、どんなんが良いか意見くれないかって。
そんで全く同時期にNIKEからも連絡が来てアドバイスを求められてさ。
 

一同:おー。
 

M:まぁ注意書きやら何やら細かいのを作ったのさ。
 

一同:おおー。
 

M:それが2004年だね。まぁ今の原型みたいなものだったけど。
しっかりコートになったのが2005年だからね。
 

広:そか~、俺も店出したの2004年だし。
その前後って所々で色んなものがなんか沸々として時代だよね~。
 

H:そっか~、その時はもう広田さんは店ですもんね。
そしてすぐにHITHやALLDAY、bj、Legendってどんどん出てきますもんね。
 

広:何か2000年くらいってスラムダンク熱も一区切りついてて、
NBAもスターの入れ替わりがあって。
何だか日本のバスケが90年代のブームの後に一番沈んだ時期だったんだよ。
そんな時代を多感な大学生として僕らは育った訳で(笑)
 

H:何か同じ想いをどっかで共有してたんでしょうね。
 


 

広:多分ね。bj以外は全部同世代が仕掛けてるし。
何となく掲示板やら何やらで色々がんばってる奴が居る情報は流れてくるけど、
各々は知り合いじゃなくて、みたいな。
 

F:ふ~ん
 

広:で、やっぱりなんだかんだ言って
and1のミックステープが2000年頭に出回ったのがでかかったな~。
インディーズの価値を高めたテープだった(笑)
 

H:第二次ストバスブームって感じなんすかね。
 

M:そうなのかもね。
 

広:僕ら世代は本当に「元気が出るテレビ」から現在まで青春の時期が
バスケの浮き沈みと共にあるからね(笑)
 

H:そりゃ同じよな想いも持つよね(笑)
 

M:とまぁ、めでたく新たな波を感じながら代々木にリングが立った訳なんだけど。
 

広:そうそう、話戻して(笑)
 

M:まぁそのおかげで公園にリングを持ち込んで遊ぶという
S.H.Uの活動が行き場がなくなり。
 

一同:わー(笑)
 

M:うちらは無理矢理だけどリング持ち込む理由を付けて
自分たちのホームコートを作って愉しいと思える活動をしてたんだけど、
「あそこにリングあるから」って話になっちゃって(笑)
 

一同:そりゃそうだー(笑)
 

M:で、もう色々考えたあげく、まぁバスケは体育館とか他の場所で続けたんだけど、
なんか俺はまた新しい事しようかな~って気になってさ。
 

F:何したんすか?
 

M:船旅。
 

一同:えーーー!!??
 

M:そう、バスケと船旅。
 

F:何ですかそれ!?笑
 

MUЯという男。(2)へ続く
 

 

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バスケ 2011.10.07

バスケットボール全日本代表 竹田 謙 インタビュー

アジア選手権を終え、JBLの開幕を直前に控える竹田選手。アジア選手権、ファッション、彼の異色のキャリア、そして日本のバスケに思うこと。どこがバスケサイトなのかと言われていたSIDEmagazine突然のバスケトーク!
 

 
  
アジア選手権について
 

一同:アジア選手権お疲れっす!
 
竹田選手(以下竹):おつかれーっす。
 
Ryzm 広田(以下 広):残念でしたけどとりあえず感想としていかがでしたか?
 
竹:うーん。怪我人多すぎでしたね・・・。
 
広:だよね、なんか暗くなるから止めよ。
 
Discooo Fukuo(以下F):え?!(笑)
 
AKTR hironova(以下H):みんなが期待してる内容が二言で終わりましたよ、
            さすがSIDE・・・(笑)
  
 
 
 

竹田選手のライフスタイル
 
広:(笑)そんなSIDEmagazineは確認してくれた?
 
竹:しましたよ〜すげーお洒落っすね。
 
H:あざっす!ま、そのお洒落サイト第一号ゲストが・・・
 
一同:竹田選手!
 
竹:真逆じゃないですか?! 大丈夫ですか?(笑)
 
広:全然大丈夫。竹田選手のプレーはお洒落で、スマートよ。
 
竹:(笑)
 
F:普段の洋服なんかは買い物とかどこに行かれるんですか?
 
竹:いきなりっすね(笑)二子玉川っす。だいたいそこで済んじゃいます。
 
広:それこそ地元だもんね〜。(竹田選手は二子新地が地元)
 
H:ニコタマはデカくなってますよねぇ。店も色々入ってるし。
 
竹:そうなんですよ。それこそ先日は二日連続で行って、
  二日連続同じトコで佐藤隆太に会いましたからね。
  お前も何してんだって(笑)
 
一同:さすがニコ学!!(笑)
 
H:じゃあお買い物は奥様と、って感じですか?
 
竹:そうなんですよね〜、普通に。
 
広:もう嫁さんも栃木だっけ?
 
竹:そっすね。それが最近、チームメイトの嫁たちとすげー仲良くなっちゃって。
 
広:婦人会!あるよね。そういうの。
 
竹:きっかけは震災の時にみんな心配だったんで
  何にしても嫁さんを連れてきてたのでそこで知り合って。
 
広:そうだよね〜それに奥様たちは悩みも一緒だしね。
 
H:良い感じですねぇ。家族ぐるみでね。
 
広:良い話のところすいませんがバスケストリートが渋谷に出来たの知ってます?
 
竹:なんすかそれ?
 
F:センター街にバスケストリートって名前がついたんですよ。
 
竹:ブレックスアリーナ的な?
 
広:いやいやそれはちゃんと理由あってだけど、
  これはちゃんとした理由は無いっしょ。
 
F:なんかあるでしょ!
 
竹:でも知らなかったっす・・・。
 
広:よし!じゃあこれも止めよう。振っといて悪いが説明めんどくさい。
 
F:でた・・・(笑)
 
広:でもブレックスはそれこそアリーナもしっかりネーミングライツしてて、
  どんどんブレックスの名前の付くもの増えてるもんね。
  今度も新しく施設できるんだよね、すごいよ。
 
竹:皆さんのお力あって。でも施設って言っても元々は倉庫なんですよ。
 
広:倉庫?
 
竹:空いてる倉庫にラインを引いてリング持ってきてみたいな。
  僕まだ行ってないんですが、こういう風になりましたって写真を見たんですけど、
  まだ「安全第一」って貼ってありました(笑)
 
一同:(笑)
 
広:そりゃそうだ。。怪我人多すぎだし(笑)
 
F:まぁ何はともあれ、ちゃんと名前がつく理由ありますねブレックスは。。
 
広&H:(沈黙)
 
F:・・・?
 
 

 
 
日本のバスケ界で異色のキャリア
 
広:さて、ここから本番。僕が一番竹田さんに聞きたい事。
  いままでのキャリアの事なんですが。
  もちろん、トップに行ってからのキャリアは皆さんのご存じの通りですが
  やっぱり特筆すべきは、国学院久我山、青山学院大学とバスケのエリート街道を
  歩いてるように見えて実は全て一般入試からの入部という
  極めて特異なキャリアを歩んでこられたという事。
  これについて色々聞きたいです。
 
H:えー!全部一般受験ですか??
 
竹:そうなんですよ。バスケは中学校からで。
 
H:始めたきっかけは?
 
竹:お姉ちゃんがやってたんですよ。お姉ちゃんが楽しそうに部活の話をするんで。
 
広:おー、なんだかまた良い話系だね(笑)
 
H:そこから始めて中学はどうだったんですか?
 
竹:くそ弱かったです。3年間で2勝くらいしかしてない(笑)
 
H:それは弱い・・・(笑)
 
広:ちなみに何中?
 
竹:西高津中です。
 
広:その西高津中からなんで名門国学院久我山に行きたいと?
 
竹:やっぱり負け続けたのもあり強いチームに行きたいなって。
  そこで塾で合格ライン高校のリストから月バスでよく見かける高校を探して。
 
広:それが久我山だったと。
 
竹:そうなんですよ。でも神奈川の高校とかも受けようと思ったんだけど
  やっぱり渋谷の定期欲しいな、みたいな。憧れが・・・(笑)
 
F:わかる(笑)
 
広:わかるよ、田舎者の気持ち(笑)でも完全お呼びでない状態からの入部でしょう?
 
竹:もう怖いもの見たさでしたね。
 
H:すごいなぁ。
 
広:そして1年時にはいきなりウィンターカップ準優勝。
 
竹:そうなんですよね〜。
 
広:いや〜関係ないけど、あの時は梶山さんはモテモテでしょ!
 
竹:ですよね(笑)
 
広:そんでその凄い経験をして2年生からは?
 
竹:全然勝てないっす。スタメンで出させてもらったんですけど
  2年も3年も勝てなかったっす。都でもベスト16とか。
 
広:一般入部で2年でスタメンってのも凄いけど勝てなかったのはやっぱり悔しいよね。。
 
竹:そう、それでやっぱり大学でも強いところでやりたいなって。
 
H:それでまた渋谷に近い所を選んで!!
 
竹:そうです、っていやいや。
  何度か試合見に行ったり準優勝時のキャプテンだった岩本さんが
  実家も近くて仲良かったんですが、青学に在籍してて。
  雰囲気がすごく良かったんで。
 

 
広:でもそれも一般入試でしょ?
 
竹:そうなんですよ。
  しかも高校時は理系だったんで理系で部活するのは厳しいので文系に行こうと思ったのですが
  文系の一般推薦は理系では取れず。
 
広:えー、それはマジですごい。
 
竹:でも数学使えたから。
 
広:関係なく凄いですよ。
  間違いなく現在トップリーグに居る中では頭の良さ上位に入りますね(1位は岡田君ね)。
  そして4年時にはとうとう。
 
竹:そうですね、3冠を。
 
F:えー、すごい!!
 
H:うっぷん晴らしましたね。
 
竹:いやいやメンツがよかったんですよ。
 
広:佐藤稔浩いたしね。
 
竹:あいつは天才。
 
広:本当にねー。客が予想外に思うプレーができる選手ってなかなかいないよ。
 
H:でもそんな結果出してその先ってのはな何か考えていたんですか?
 
竹:バスケで?
 
H:そう。
 
竹:いや。全然考えてなくてサラリーマンで良いかなって。
  3年の終わりか4年の初めには東京海上から内定もらって、
  バスケしながらサラリーマンでいいかなぁって感じで。
 
H:そうなんっすか?そこからアルビはなぜ?
 
竹:当時試合してたんですよアルビと、JBL2でそこで凹されるわけですよ。
  会場は盛り上がってるし、なんかいいなぁって。
  そこでトライアウトの話があって。
 
広:やっちゃえ、みたいな。
 
竹:行っちゃえ、みたいな。
 
H:負けが続くとやりたくなるんですね(笑)
 
竹:そうかも(笑)
 
広:改めてやっぱり、竹田選手のキャリアは一般的なエリート街道ではなく、
  それこそ全て自分の手で掴み取ってきたものですよね。
 
竹:たまたまっすよ。
 
 
すべての原動力は「好奇心」
 
広:そのモチベーションというか、その行動に向かわせた気持ちって何だったんですか?
 
竹:そうですねぇ、一言で言うと「好奇心」ですかね。
 
一同:ほぉ、好奇心!
 
竹:何事もやってみないとわからないじゃないですか?
 
広:「知りたい」という欲求ね。
 
H:知的。
 
広:やっぱり一般入試、知的なキーワード!!
 
竹:やらないで後悔はもちろんしたくないし。
 
広:その初心から繋がる好奇心がモチベーションなんだね。正直努力するとか、しなくちゃとかは当たり前で
  結局そのモチベーションをどこからって話だもんね。好奇心がモチベーションならモチベーションは無限だわ。
 
H:だから実力も伴って、行動力に結果が付いてくるんですよね。
 
広:バスケが好きとか楽しいとか、そんなんは大前提だしね。それだけでプロなれるなら、皆なれるって話だよ。
 
H:その好奇心が結局、全日本にまで続くわけですよね。
 
広:凄いよね〜。好奇心持ってりゃ全日本に行ける!みたいな(笑)
 
竹:いやいやまぁ嬉しいですけど、トムがHCだから。ゾーン要員ですね。
 
広:いや、しかし本当に機能しなかったよね〜。何で負けたのフィリピン戦。
 
F:うわ、話戻った!!
 
竹:やっぱり怪我人多くて準備不足も正直ありました。
 
広:まぁあれで勝っちゃってもダメなんかね。
  これで勝てるって思っても何の解決にもならんしね。
 
 

 
日本のバスケに思うこと
 
H:ぶっちゃけこの日本が勝てない現状どう感じてます?
 
広:何か案はないの?プレイヤー側から感じるさ。
 
竹:まぁ正直僕はやっぱり海外に行くべきだと思います。
 
広&H:来た!!
 
竹:海外のプレーを学ぶのももちろんですが
  それ以上にもっとプレイヤー自身が精神的に強くなるために
  あえて理不尽な環境や、ガツガツしないと生き抜けない状況に身を置くべきだと思うんです。
 
一同:おおおお〜!!
 
竹:やはり日本は環境が恵まれ過ぎてて、ハングリーさが足りないというか。
 
広:石崎選手なんかはどうなの?海外から帰ってきて。
 
竹:やっぱり成長してますよ。
  あいつはチャレンジしようっていうモチベーションが高い。
 
広:まぁ皆がみんなじゃないよな。将来考えちゃうわけだもんね。
  でも本当にガツガツさが無いのはわかる。
  今回は太田は良かったよね。ガツガツ止めてたよねジャンリャンを。
 
竹:本当に。やっぱりbjリーグで外国人とやりあってるからですかね。
  僕らもベンチで叫んでましたよ、「NBAいけるぞ!!」って。
 
広:けど本当にがっつく事で色々開けるよね。
 
竹:それにドイツ遠征で向こうの選手と話したんですけど
  やっぱりみんな大人なんですよね。
  将来のビジョンもプレーの事も、色々考えててそれを会話で表現できる。
 
H:日本の選手は違うのか。
 
広:そう思うとやっぱり日本の選手は人間的な未熟さがあるのかもね。
  国内のジュニアからトップに繋がる育成の問題になっちゃうけど。
 
竹:やっぱり一人ひとりが大人になって行かないと。
  海外行くことで英語もそうだし生活の面もそう努力しなくちゃいけない事が多い。
  だからこそ成長に直結すると思うんです。
  サッカーもそうじゃないですか?
 
H:そうだよね。みんな海外行く前から勉強してたりしますよね。
  サッカー頑張るのは当たり前で。
 
広:サッカーは海外行ってる選手は若いけど、
  人間的に大人に見える選手が多いのはそういう側面あるのかもね。
  だからこそ結果も伴うのか。心を整えてるってわけだ。
 
竹:それこそ別にユーロだとかアメリカとかこだわる必要無くてアジア圏でも全然良いと思う。
  
広:実際どこも日本よりレベル高いわけだし。
  高飛車になってユーロだとかアメリカだとか気取る必要ないわな。でも金銭が問題ね。
 
竹:そうなんです。海外じゃ絶対にもらえない金額を日本でもらってるし。
 
広:成長してもらわなきゃ困る選手に限ってそうなりえるよね。
 
H:竹田さんはもしこんな時代で若かったら?
 
竹:もちろん行ってます。行ってみたい。
 
一同:お〜!好奇心〜!!
 
竹:(笑)技術的にもやっぱり若い時に世界のレベルってのを知るべきですよ。
 
広:本当にそう思う。いい加減にボードにふつうにレイアップ行くのやめてほしいわ。
  なに世代を超えてブロックされ続けてんだって感じだよ。
  アイバーソンやジノビリがブロックされないで
  NBAのインサイドでシュートが打てたのは高さのせいじゃないでしょ?
  そういう技術的なものを真剣に世界と照らし合わせて変えてくべきなんだよ。
 
H:確かにね。
  
広:そういう技術革新、人間的な成長を促すためにも
  やっぱり若い世代はどんどん大海に出てほしいね。
 
竹:そっすね。
 
広:最後になりましたが、もうすぐリーグが始まります。ありきたりですが抱負を。
 
竹:まずはプレイオフ。前半戦上位で折り返して、
  後半戦良い感じでプレイオフにさえ出れればブレックスはやります。
 
広:あるある!ブレックスファンとしては、あのチーム全体がゾーンに入る感じ忘れてません!
 
竹:そうなんですよ。
  どんどん良くなってくチームなんで最後はもちろん優勝を狙いたいですね。
 
広:もう一度。
 
竹:はい。
 
H:みんなで応援します!今日は本当にありがとうございました。
 
広&F:あーざっす!
 
竹:こちらこそありがとうございました。
 
 
竹田 謙(たけだ けん)
1978年10月5日生まれ
神奈川県出身
リンク栃木ブレックス
全日本代表
ポジションはガード/フォワード

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バスケ 2011.07.07

Roots ルーツ


 

AKTR hironova(以下H): 一回目は皆さんにとってバスケットボールのルーツってなんですか、ってところから話したいんだけど、HIROTAさんはいかがですか?
 

Ryzm HIROTA(以下広):やっぱ中学生のときに見たマイケルジョーダンとかマジックジョンソンとか、まあその辺りなんですけど、別に普通だしこんな話多分面白くないよね・・笑
 

一同:(笑)
 

Discooo fukuo(以下F):すげーふつう。
 

H:マジでふつう。
 

広:ふつうの話になっちゃう。二人に聞いても同じでしょ?hironovaとは年齢も同じだから、一緒だよね。
 

H:この話やめますか?
 

広:やめましょう(笑)。例えばどんな音楽聴いていたとかの方が、面白くない?バスケで仕事してる人たちの音楽のルーツ(笑
 

F:音楽ってファッションにも大きく関わってくるからいいんじゃないですか?
 

H:じゃあ、音楽のルーツってことで。初めて買ったCDとかなんですか?
 

広:初めて買ったCDですか?けっこう恥ずかしくなる所攻めますね。まあ外せないけど。
 

F:僕は初めて買ったのプリンセスプリンセス。
 

一同:(笑)
 

広:でた!待って待って、僕も一緒だから(笑)。
 

H:まじっすか?
 

F:意外な共通点見つかっちゃいましたね。僕は、「世界でいちばん熱い夏」。
 

広:僕は「LOVERS」アルバムね(笑
 

F:ってことはプリプリがルーツってことになるのかな。まさかそこにいっちゃうとは。hironovaさんは?
 

H:僕は、ザ・ブルーハーツですね。ファーストアルバムの「THE BLUE HEARTS」です。
 

広:まぁ僕らはCDの前にカセットの時代があるからな・・笑・・じゃぁ洋楽は?
 


 

F:多分ピストルズですねー。
 

広:いいねえ。ちなみに僕は、中2で買ったデビッドボウイですよ。
 

H:いきなりデビットボウイですか、我々世代で。
 

広:中学時代は布袋さんが僕にとっては神だったんですよ。布袋さんが音楽に目覚めたのが、T-REXだとかグラムロックだっていうので、そこからグラムロック聴いていましたね。hironovaは?
 

H:ぼくっすか、ガンズ・アンド・ローゼズでしょ、やっぱり。ターミネーター2観てたら流れてきて、何だこれカッコいいぞって。
 

広:確かにそれはあったなあ。
 

H:広田さんはそのままグラム街道まっしぐらですか?
 

広:いやそうでもないですよ。雑多に聴きました。もちろんパンクも。でも福生くんみたいにファッションパンクではないですよ。
 

F:おれファッションバンクじゃないし!
 

広:あっそぅ・・。でもやっぱ中学生とかってパンクにいくよね。
 

H:いきますね。まあ僕はパンクというより、PANTERA聴いてましたけどね(笑)。
 

F&広:ヘビメタ?!笑
 

H:そっち方面ずっぽしいきましたよ。男子校だったんですけど、そっちの方にいく奴が周りにも多かったすね、悶々としているからか。そこから当時グランジとかが全盛期だったんで、
グランジとかを経て、高校1年生の時デビューしたオアシスを皮切りに、ロックとかにシフトチェンジしましたね。そこでUKからピストルズに戻るみたいな感じでした。
 

広:僕もロンドンなノリの方が好きだったな。ロンドンてスタイリッシュに見えるわけよ。
 

F:じゃあニューヨークドールズとかは通んなかったの?ラモーンズとかは?
 

広:あれはあれでカッコいいし、好きだけど、ファッションの雰囲気とかはちょっと苦手だったね。結局はピストルズが・・というよりマルコムマクラーレンが好きだった。
 

H:そこはみんな共通で通ってますね。
 

F:そうですね。
 

広:マルコムが大好きで。
 

F:マルコム、ヴィヴィアンウエストウッドですよね。
 

広:服とかも含めてルーツって言うならば、マルコム・マクラーレンですよね。マルコム・マクラーレンが服も音楽も、カルチャーをミックスしていってる感じがたまんなかった。ヴィヴィアンとの服も好きだし、個人名義で出しているCDも好きだった、あれすげー違和感でしょ?!
 

 

H:そう、ただ聴いているうちにカッコいいってなるんすよね。
 

広:でしょ。結局新しいもの作ったときとか、聴いたときとかやっぱちょっと違和感があるっていうか、何だろうこれっていう感覚あるじゃないですか?
 

H:わかるわかる。最初聴いたとき、すぐに良いとは思わないけど、どんどん聴きたくなる感じですよね。
 


 

F:何だろう感ですよね。その感覚がルーツとして近いんじゃないですか?
 

広:Ryzmもそうだし、AKTRもそうだろうしね。最初何これって受け入れられなくて、でもだからこそ新しいモノなんだよっていうのはありますよね。
 

F:AKTRも思いっきりそうですよね。
 

H:そうですよ。ブランドのコンセプトとして違和感は大事にしています。ウェブサイトにも書いてるし。
 

広:AKTRそうなんですか?!すばらしい。
 

H:書いてますよ、RyzmでもAKTR商品扱ってるんですから、ウェブくらいたまには見てください(笑)。
 

広:はい(笑)。
 

H:スポーツウェアのメーカーだけど、いかにもスポーティーっていうのがいやで。これってスポーツする時に着るのかって、最初ちょっと戸惑うような物作りは、最初から心がけています。
 


 

F:新しいものって違和感からしか生まれないですもんね。
 

H:いやそれはどうか知らんけど。
 

F:あれ、違うかな・・笑
 

一同:(笑)
 

H:すんなり良いものもあるでしょ。
 

F:ですか・・ね・・笑
 

広:でもRyzm始めた時って、バスケって今みたいに色々なシーンがあったわけじゃないし、みんな違和感だったと思うんですよ。何だこれって。Tシャツにバスケットボール描いてないじゃん!?って言われるような時代でしたからね。
 

H:だって、バスケットボールといえば、やっぱりアメリカじゃないですか。NBA、ドリームチーム、ジョーダンみたいな。音楽といえばHIPHOPのイメージが強い。そこにRyzmはいきなりロンドン、パンク、マルコム・マクラーレンからバスケットボールですもんね。
 

広:自分の生きてきたルーツの中から出てくるもの以外は本物じゃないって感覚があるんですよ。こういう音楽聴いて、こういうファッションが好きで、だからこういう生き方してきてって。もちろんヴィジュアル的なものでなくて、哲学、思想的な・・ね。
急に話まとめたけど・・笑
 

F:その時代に場所は駒沢で店をオープンするっていうのは、相当勇気が必要だったんじゃないですか?
 

広:うーん、あんまり考えてない。
 

H:考えてなさそう(笑)。なんで駒沢だったの?
 

広:それは、よく夜に駒沢でバスケやってたし。

F:いきなり駒沢にワールズ・エンドみたいなお店作ろうとしたんですね。
 

広:そう。ここだけ時計逆回りしてますよ。ある意味。。
 

H:じゃあ駒沢公園通りは、今後キングスロードって呼ばせてもらいます。
 

…続く
 
 
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