AKTR SPRING SUMMER

Talk 2013.04.23

ユナイテッドアローズのPR統括、米倉さんにインタビュー!

ユナイテッドアローズのPRを統括する米倉さんにインタビュー!
ファッション業界の人が見るバスケットボールとは?
 

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hironova(以下、H):駒沢は宮崎料理「KITEN」に来ております!
 

広田(以下、広):はい(笑)
 

H:と言う事で今日は食べながら、飲みながらやりましょう。
 

広:ですね~。

本日のゲストはアパレル界代表としてユナイテッドアローズPR統括で

神宮前バスケットボールクラブ http://www.fashion-press.net/news/1462

というお洒落ピーポー達のチームでも活躍中の

実は僕の世田谷区のチーム【JUICE】にも在籍している(笑)

米倉君です~。
 

米倉(以下、米):笑
 
広:と言う事で
早速バスケはじめたきっかけとか聞いちゃおうかな!
 

米:あぁ~笑。

では。

小学校の時はバスケ部なくて、

田舎が秋田なんだけど一年中スポーツをする環境はあったの。

春は陸上、夏は水泳、秋はマラソン、冬はスキーってな感じで。

でバスケは6年生の秋だけやったの。

そしたら面白いなぁ~って。
 

H:へぇ~いきなりバスケじゃない。
 

広:秋田なら能代工業は知ってたの?
 

米:もちろん。

でも、生活の中でよく話題やらニュースやらになってたので

特別な感情はなくて常に「ある」ものとして認識してたかな。

 

H:へぇー。
 

米:で、中学でもバスケ部が無く、

H:え!これまた無い!それは人数が少ないから??
 

米:うーんでも4組くらいあったかな。
 

広:いやいや多いでしょう。

僕なんて2組しか無かったし。。

だからサッカーやりたいのに部活なかったから泣く泣くバスケやったのさ。
 

H:本当に(笑)?!
 

 
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広:田舎なんてそんなんよ(笑)。今はもっと過疎化よ。

米:そんなもんすよね~やりたい部活ができなかった(笑)
 

H:それで中学は?
 

米:陸上。
 

H:へ~!!で高校は?
 

米:やっとバスケ部(笑)
 

広:スラムダンクも全盛期だしね~。
 

米:そう。学校中がバスケしてたよね。

 
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広:そうそう。あ、焼酎水割り。
 

H:へー、で大学で

米:で、入った大学でもバスケ部無くて。。。
 

広:不遇!!!
 

米:まぁ元から体育会には入る気も無かったんだけど。

新設の大学で東京成徳大学ってところでさ。
 

広:来た!ご存知、東京成徳!!
 

米:そう(笑)でサークルがあって入ってたんだけど

僕が3年の時にやっぱりまじめにやりたくなって

そのサークルを部活にしよう!ってなって。
 

H:おぉ。
 

米:そんで良い監督も見つかって。
 

広:そうなんだよね~。

米ちゃん4年の時に僕の後輩とかも

強化で推薦入学してたんだよ~。
 

米:そうそうあいつね(笑)
 

広:でも9部からだから

上がるのとか大変なのよ。。
 

H:9部とかまであるんすか!?
 

米:そう。それで一年に一回しか上がれないから、もう大変。
 

広:強化してるところは3部近くまではストレートで来れるけど

そこら辺から壁があるのよね~。
 

米:今回も落ちたしな~。あ、でも大学時代が一番バスケの勉強になったなぁ。
 

H:あれ、アパレルの方ですよね(笑)
 

広:はい。アパレル代表とか言ったけど

実際ガチな人です(笑)
 

H:(笑)ですよ!絶対僕よりバスケ詳しいですよ!!
 

米:もう単純に好きだったんだよね。
 

H:けど部活にしよう、なんて思うのは本当にそれの表れですよね。

あれ?そう言えばおいくつでしたっけ?
 

米:35歳。今年36歳の学年だね。
 

広:これまた計ったようにゲストは同年代(笑)

H:なんかあるんでしょうね、やっぱり。

スラムダンクやNBA含めて、時代の流れ的に。
 

広:あるね~。これは後日検証しよう(笑)

米:そんで大学出てからはずっとバスケやってなかったの。

就職活動なんかもしたけど。
 

広:同世代だからね、就職は厳しかった。
 

米:そうだったよね~。

もうポーズだけね、就職活動。
 

広:そうそう。
 

H:え!?広田さんもしたんですか!?
 

広:しましたよ!一応(笑)
 

米:まぁ就職も無理そうだし、やりたい事も良くわからんので

とりあえずワーホリでカナダ行きました(笑)
 

H:お(笑)!
 

広:でた!!自分探し(笑)!
 

米:適当にバイトしながら1年いて、

帰って来るときに、さすがになんかしなくちゃと考え出して。

先輩がアパレルで働いててそこから自分もやっぱりそこかなぁと。
 

H:うんうん。
 

米:そんで一時、秋田に帰ったんだけど、

いかんと思ってすぐ東京に出てきて。

最初、中目黒の店に入ったの本当に半年くらいだけど。
 

広:そーなんだよね~!!

実は米ちゃんとバスケで出会ったのは

5年位前なんだけど、

米ちゃんが当時(10年くらい前)、中目黒の店にいた時に

実は僕も中目黒で仕事してて。

米ちゃんから名刺もらってたの!!(笑)
 

米:そうそう

さっき始まる前に話してて

俺それ10枚配ったかどうかよ、って話を(笑)
 

H:それおもしろい(笑)
 

広:運命の「再会」だったわけよ、バスケ凄いわ。
 

米:そっから運よくUA入れて、あとは現在に至るって感じで。

その間はバスケ全然やってなくて

やっぱり忘れられなくてこっちの仲間とはじめたのが

「神宮前バスケットボールクラブ」なんだよね。
 

H:そうなんですね。

そしてやるだけじゃなくて、

バスケもよく観にいかれるんですよね?
 

米:こないだもバスケ会場で広田君とばったり。
 

広:そうそう。駒沢だったし、本当にバスケ好きだなぁって思ったよ(笑)
 

H:ってなんだかさっきからガチな話ばっかりです(笑)
 

広:そうだよ(笑) ファッション業界の人呼ぶってのが目的だったのに、

普通のバスケファンの人と話してる感じになってる(笑)
 

H:普通というかコアな(笑)
 

広:この方はバスケ業界の方でしたね(笑)
 

H:ちょっとファッションの話しましょうよ。

バスケのファッションとか!
 

広:やっと本題ですね(笑)
 

米:あぁ、なんだろ。

個人的にはすごいシックな、

大人っぽい物が欲しいかなぁ。

全体的に色目が多くて派手めが多いような気がするんですけど。
 

H:ですよね!AKTRなんかもシックな物もあるんですけど

やっぱ目立たない、というか(笑)
 

広:そんで「神宮前BBC」の方とかやっぱりバスケの時ってファッションって気にしてま す?
 

米:それはやっぱり気にする。

着てるものって感じより、サイズとか着こなし方とか

バッシュも古いの好きだったりとか。

 

広:サイジングとかは?
 

米:やっぱりタイトだよ。
 

広:普段着もタイトだしね。
 

米:でも結構やってる奴って大きめだったりもする。

 

広:なんだかそこら辺は自分の生きてきた時代性とファッション性とで

変わるよね。

でもさ、俺らみたいな歳でも好みじゃない格好でも

すげーバスケうまかったら

「かっけー」ってなるよね(笑)
 

米:それはある(笑)

やっぱりミーハーなところはある(笑)
 

H:ですよね。
 

米:でもやっぱり流行はあると思うし

昔の細身からでかめになって

今は少しずつまた細くなってるし。
 

広:そうだよね。

何はともあれアスリートは身体もいいから、何着ても似合うし(笑)
 

H:あ、ふく・・・

福:あ、遅れてすいません。フクオですぅ。
 

広:・・・

 

H:・・・
 

米:UAとかでも、結局提案はしても選ぶのはお客さんで、

サイズから何からバスケにしても結局は自分で選んでいくわけでさ。

 
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福:・・・あ

 

広:だよね。

10年前のバスケ業界はその選ぶ物すらなかったんだよ。

比べる物すらなくて、その中でRyzmやAKTRとかが

良し悪し別としても選択肢を作ったってのは

自分でも自負してる部分だよ。

 

福:・・・あ
 

H:ですよね。選択肢は色々あった方が面白い。
 

広:そうそう。じゃ恒例(実は恒例で無い)の

始めて買ったCDは?聞いてみようか(笑)

おれプリプリ(笑)
 

福:僕も!僕も!プリプリ(笑)

米:僕はX(エックス)(笑)
 

H:でたー!!エックス!!

ブルーブラッドですか?

 

米:それも持ってた(笑)

カセットとかはユニコーンかな(笑)
 

H:世代ですよね(笑)
 

米:基本その後はロックですね。
 

広:やっぱりさー、好きな音楽とか生きてきた中での好きな事が、

スタイルに反映するってのが、やっぱり僕は好きだなぁ。

バスケのスタイルでも

NBA見てたって、こいつロック好きそう、レゲエ好きそうとか

やっぱり分かるし。

 

H:バスケの時はバスケって切り離すんじゃなくて、

生きるスタイルとして、また表現する場にしたいってことですよね。
 

広:そうそう!
 

米:まぁでもカルチャーの裏づけってのは

後からでも良いと思ってて。

好きな人がやってた格好だから、

やってみてその後にカルチャーの理由を知っていくでも

全然良いと思う。

男の子はそういうの大好きだしね。

 

H&広:そうだね~
 

H:さっきもヒロタさん言ってたけど、

そこを提案したい。

バスケってやっぱり選択肢が少なくて閉鎖的なところありますよね。
 

広:いやホント。

さっきのカッコよければいいって話で、

裏を返すとうまければ何しても許される的な発想に行くんだよ。

馬鹿だってキャリアあれば協会だなんだって組織に残れて、

権力持ってって。

まぁ話し飛んだけど、うまい奴こそそれだけじゃなくて

その先にある思想や哲学まで見えるようなスタイル持つべき。

影響力があるんだから。

 

H:まぁなかなか難し話ですけどね。
 

広:まぁね(笑)

 

米:物を作るのもお客さんにどれだけ伝わるかって、

やっぱり難しいし。
 

H:そうですよね。

全ての受け手に受け取れるだけの感性を持てってのも手前勝手な話だし。

結局マスに向かう話で。
 

米:まぁ初心ブレずにやるって事ですよね。

 

広&H:うんうん。

 

広:そんじゃ本職のPRに絡めて、

今のバスケ業界のPRについてどう思う?
 

米:なにかなぁ。

どこまで広めたいのかなぁ、とは思う。

地域のプロチームはそれなりに考えてPRしてるのだろうけど、

バスケ全体、協会などの大きい組織がそれと連携して

ちゃんとやってるか?と思うと見えてこないというか。
 

H:そうですよね。
 

米:やっぱりそこが本気でやらないと拡散はないと思う。

役所と民間みたいな間柄になってしまってて、

そこの付き合いちゃんとやらないと、みたいになってる。
 

広:そうそう。
 

米:別にカッコつけた事やろうとしなくていいから、

ベタな事をしっかりとマスに向かってうつ事が重要だと思う。

 

広:まぁそれができないのが協会なんだよね(笑)

日本での世界選手権の時に当時の代理店の担当者がいて、

始まる前に仕事させてもらってさ。

その人すげーバスケ好きで始まる前は、

ものすごいやる気あって部署飛び越えてバスケ担当になったのよ。

 

H:ほうほう。
 

広:その人と開催中に会場で再会したら、

「早くこんな大会終わってほしいっす」

って別人になってた。
 

H:えー!なんで??
 

広:開催前に散々PRのプレゼンに協会に行ったらしいんだけど、

「担当じゃない」という言葉でたらい回しにされて一日中、協会で待ちぼうけ。

全然プレゼン聞いてもらえずに帰った事もあったって。

こんなんじゃうまく行くはずないって。

で、案の定あの赤字。。。
 

米:え!!ひどい!!
 

広:面倒くさい事したくない組織だもん。

終わってんだよね。
 
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H:これここまで読んだ人、衝撃の事実ですね(笑)
 

広:その人はこのままじゃバスケ嫌いになる、まで言ってたよ。

バスケ広める総本山に関係するとバスケ嫌いになるんだよ。

僕の大学からのバスケの知り合いも大手企業蹴って

かなりやる気で協会入って2年で挫折したよ。

生半可な「村」じゃないんだよねあそこは。

 

米:うわー。

広:本気であそこ当てにしてたら馬鹿見るだけなんで、

僕らは僕らのできる事を、ってね。
 

米:粛々とね。

がんばってる人たちはいる訳だから。
 

H:何だか取り留めもなかったですけど結局暴露話で終わりましたね(笑)
 

広:これは、もうこの3人だけの話にしときましょう!
 

福:・・・おっと出番無し!。。。
 

広&H:ありがとうございました!!
 
 
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● 取材協力 

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キテン/KITEN
03-6313-9042
東京都目黒区東が丘2-13-31
18:00~24:00
夜10時以降入店可、日曜営業
http://tabelog.com/tokyo/A1317/A131707/13122807/

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